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岩国徴古館
- 現名称:市立岩国徴古館
- カテゴリー:展示
- 設計:佐藤武夫
- 施工:池田建設
- 竣工年:1945
- 所在地: 山口
- 戦前アーキテクトプロフェッサーとして活動していた時代の佐藤武夫が設計した、現存する数少ない作品である。戦時中の物資統制下で、小屋組は木造、躯体はコンクリートと煉瓦造の混構造を採用し、正面の列柱のポーチ、対称形の外観にドイツ古典主義の影響が見られる。外観や平面の様式的構成に対比して、東面では突出した曲面、鉱滓ブロックのやわらかなテクスチャ-、内部陳列室のすそ広がりの柱などの表情豊かな感性的な意匠は、いかにも佐藤武夫らしい格調高い作品である。
- 文化財情報:登録有形文化財
- docomomo選定年度:2019
- 登録有形文化財:1998