• no.157
  • 法政大学55年館・58年館

    • 現名称:法政大学55・58年館
    • カテゴリー:教育
    • 設計:大江宏研究室
    • 設計協力等:大江宏研究室(55年館)大江宏建築設計事務所(58年館)
    • 施工:大成建設
    • 竣工年:1955
    • 増築等:法政大学55年館;1955,法政大学58年館;1958
    • 所在地: 東京
    • モダニズム建築の手法をいち早く取り入れ、正面外壁は躯体と分離した軽いカーテンウォールで構成されている。また、職員食堂の屋根にHPシェル、ピロティー上部の510人教室の屋根にシリンダーシェルなど新しい構造技術を取り入れている。多くの学生の短時間の移動をスムーズにするため階段と大型のエレベータだけでなく、南東側外部に2か所のスロープを設けている。そのスロープからは靖国神社と大内庭園の緑を見ることが出来、授業と授業の間の憩い空間としての役割も持っている。教室で構成される7階の高層棟の中央に、直行する低層(3階)の学生たちが憩う食堂と学生ホールを設け、大学が講義とか、演習とか、学業的な内容のほかに、食べること、談笑することなどを初めとして、学生のあらゆる生活が受止められなければならないという、戦後の新しい大学教育の考えが具現化されている。正面のガラスと白い幕板、黒いラインのサッシュで構成するカーテンウォールは今でも古 びることなく、モダニズム建築の美しさを継承している。3階は階段状の大教室があることにより上部の階 より階高が高くなっているが、その差も取り込み統一感あるファサードを構成している。四角く太い柱が主躯体だが、カーテンウォール側の柱は鉛直荷重のみ負担する細い丸柱となっている。その丸柱が1~2階では外観に現れ、カーテンウォールの壁面を軽やかに持ち上げている表現になっている。日本の戦後復興を支えたモダニズム建築の教育施設を代表する傑作として、日本国内だけでなく国際的にも高い評価がある建物である。
    • 現状:現存せず
    • docomomo選定年度:2012
    構造画像 a

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