2026年01月13日

2/14|「インテリア」の歴史的価値とは-DOCOMOMO選定と考えるインテリアの継承|DOCOMOMO Talk #4

インテリアに継承は可能か。

 日本の近現代インテリアデザインは、モダニズムとポストモダンがせめぎ合うなかで、建築に先駆けて新たな思想や表現を生み出してきました。商業空間や住宅の内部などで試みられた数々の実験は、その後の建築や都市のあり方にも少なからぬ影響を与えています。

 しかし現在、その多くは改修や建替とともに姿を消し、何が起きていたのかを体系的に語り、評価し、共有する場は十分に整っていません。いまこそインテリアを、建築の付属物としてではなく、ひとつの文化的実践として捉え直し、その歴史的価値をあらためて問い直す必要があります。

 DOCOMOMO Talk Vol.4では、インテリアを〈歴史〉として見つめ直すことを出発点に、その歴史的価値と継承の可能性を探ります。モダンからポストモダンへと揺れ動いた時代の空間が、いまの私たちに何を問いかけているのか――その輪郭を、登壇者とともに描き出します。

 建築やインテリアに関心のある方はもちろん、デザイン、保存継承、文化財の利活用などに関心をお持ちのすべての方に開かれたトークイベントです。どうぞお気軽にご参加ください。

 

こんな方におすすめのプログラムです

・建築・インテリアに関心のある方、学生
・インテリア空間の継承や保存に関心のある方
・建築・空間デザインを生業とする実務者・研究者

 

Peatix←お申し込みはこちらから

 


《プログラム》

15:30- 開会・趣旨説明:玄田悠大(DOCOMOMOJapan/東京大学)
15:35- スペシャルトーク「インテリアデザインにおけるモダンとポストモダンのせめぎ合い」
    飯島直樹(インテリアデザイナー)
16:35- トーク①「DOCOMOMO Japan選定のインテリア作品について」
    鯵坂 徹(DOCOMOMO Japan 代表理事)
17:05- トーク②「インテリアから非建築へ:葉祥栄の光をめぐる旅」
    岩元 真明(九州大学 准教授)
17:35- パネリストによるディスカッション、質疑応答
    モデレーター:大内田史郎(工学院大学 教授)
18:00- 会場で交流会(簡単な飲食物を提供)

 


《トーク内容》

1.スペシャルトーク

インテリアデザインにおけるモダンとポストモダンのせめぎ合い

 

 日本のインテリアデザインの歴史を辿ると、1960年代末に大きな変化を迎えています。倉俣史朗というインテリアデザイナーの落雷により、インテリアにも波及していた戦後のモダニズムの様相が一気に別の方向に移行し始めたのです。
 それは建築に先駆けたポストモダンと言えるかもしれません。クラマタ以後、新たな思考を標榜する内田繁やスーパーポテトのようなデザイナーが落雷を落とし続けて、それらのデザインは建築畑にも大きな影響を残しました。 
 本レクチャーでは、そのような落雷をいくつか紹介し、インテリアデザインで起きた「日本における(ポスト)モダンムーブメント」の片鱗を語ることにします。

 

飯島直樹 氏

インテリアデザイナー

武蔵野美術大学卒業後、スーパーポテトに所属しバーラジオや無印良品を手がけた。1985年飯島直樹デザイン室を設立。伊丹十三邸、5Sニューヨーク、東京糸井重里事務所、PMOなど国内外の空間デザインに携わる。2011-2016工学院大学建築学部教授。著書に「飯島直樹のデザイン-カズイスチカ/平凡社」他がある。

 

2.トーク①

DOCOMOMO Japan選定のインテリア作品について

 日本国内では、未だスクラップアンドビルドにより近現代建築の建替とともに我々の記憶に残るインテリア空間も、次々に失われています。一方、DOCOMOMO Internationalには、登録、技術、アーバニズム、教育、インテリア、ランドスケープの6つの委員会があり、80ヵ国のDOCOMOMO支部の一部ではすでにインテリア作品の登録が進められています。しかし、日本には残念ながらインテリアの公的な保全制度がなく、まずDOCOMOMO Japanでインテリアの作品選定を進めるべきとの考えから、今回は最初の選定作品をご紹介します。

 

鯵坂徹 氏

DOCOMOMO Japan代表理事
JIA保存再生会議議長 / 九州支部鹿児島地域会代表
一級建築士事務所鯵坂建築研究所主宰

1957年生まれ、1983年早稲田大学大学院修了し、三菱地所株式会社に勤務。2001年に分社化により三菱地所設計。2013年に退社し鹿児島大学工学部建築学科教授に着任、2023年3月定年退官。加世田麓重要伝統的建造物群保存地区で鯵坂建築研究所を主宰。主な作品に、シラスコンクリート住宅、衆議院新議員会館、国際文化会館本館再生、明治安田生命ビル街区再開発等

 

トーク②

インテリアから非建築へ:葉祥栄の光をめぐる旅

 1964年にインテリアデザイナーとして活動を開始した葉祥栄は、倉俣史朗、北原進、内田繁、杉本貴志らとともに日本のインテリアデザインの新しい地平を切り拓いた。商業空間のデザインを通じて「光」という生涯の主題を見出した葉は、建築の因習にとらわれない実験的な表現を模索し、「インゴット」「木下クリニック」「光格子の家」など、自ら「非建築」と呼ぶ作品群を生み出した。インテリアと建築の境界が溶け合ってゆく1970-80年代の様相を、葉祥栄の実践から読み解きたい。

 

岩元真明 氏

九州大学 准教授

1982年東京都生まれ。建築家。九州大学准教授。博士(工学)。2008年東京大学大学院修士課程修了。難波和彦+界工作舎スタッフ、Vo Trong Nghia Architectsパートナーを経て、2015年からICADAを共同主宰。専門はアジアの近現代建築史。2018年に葉祥栄氏から建築資料を寄託され、九州大学にて葉祥栄アーカイブを展開している。

 

3.パネリストによるディスカッション、質疑応答

モデレーター

大内田史郎 氏

工学院大学 教授

1974年静岡県生まれ。工学院大学大学院工学研究科修士課程修了。博士(工学)。東日本旅客鉄道(株)を経て、2014年より工学院大学建築学部准教授、2020年同教授。著書に『東京の名建築1951-1999』(監修, 三才ブックス, 2025)、『東京名建築さんぽ』(エクスナレッジ, 2023)、『東京の名駅舎, 2022』(草思社)ほか。

 

イベント司会

玄田 悠大 氏

東京大学大学院学術専門職員

1982年兵庫県生まれ。東京大学大学院都市デザイン研究室学術専門職員。博士(工学)。近代都市史・近代建築史研究者。魅力的なまち、建築やコミュニティとのつながりを未来へ継承したいという思いから、田園都市や新教育などグローバルな視点を切り口に、地域研究やまちづくりに取り組む。DOCOMOMO Japan事務局長、青山学院大学非常勤講師、独立行政法人職員ほか。

 


イベント概要

  • 日時:2026年2月14日(土)15:30~19:00頃
  • 会場:日比谷OKUROJI 2階 イベントスペース(JR有楽町駅 日比谷口 徒歩6分、東京メトロ銀座駅 徒歩6分など)
  • 主催:(一社)DOCOMOMO Japan
  • 協力:ジェイアール東日本都市開発、日比谷OKUROJI

 

《参加方法・参加費》

  • 本イベントはリアル参加のみになります。
  • 場所は高架下再開発で話題の「日比谷OKUROJI 」2階イベントスペース。空間の利活用事例であり、各駅からアクセスしやすい好立地です。
  • 学生も参加しやすい価格に設定しました。
  • 一般(非会員)も、この機会に新規会員の申込をされると会員価格で参加可能です!DOCOMOMOの活動は、HPに掲載していない会員限定イベントや会員特別価格の設定があるイベントがほとんど。この機会にDOCOMOMO Japanの活動にご参加ください。※会員は年会費6,000円です。詳しくはこちらをご覧ください。

参加費は以下4種類!

  • DOCOMOMO Japan会員(懇親会費込) 2,000円
  • 学生(懇親会費込) 1,500円
  • 一般(懇親会費込) 3,000円
  • 一般で新規会員申込される方(年会費6,000円及び懇親会費込) 8,000円

<その他(注意事項等)>

イベント当日の内容は後日 DOCOMOMO Japanの広報(SNS等)に掲載する場合があります。

イベント内容は予告せず変更する場合があります。

 


 

日時2026年2月14日(土)15時半〜18時、その後会場にて交流会
形式対面
開催場所日比谷OKUROJI 2階イベントスペース
〒 100-0011 東京都千代田区内幸町一丁目7番1号
https://www.jrtk.jp/hibiya-okuroji
定員対面40名
参加費DOCOMOMO Japan会員(懇親会費込) 2,000円
学生(懇親会費込) 1,500円
一般(懇親会費込) 3,000円
一般で新規会員申込される方(年会費6,000円及び懇親会費込) 8,500円
 ※今回新規会員申込される方は、会員価格で参加可能!
申込Peatixによる事前申込をお願いします。
Peatix←こちらからお申し込みください
申込締切2月14日(土)12:00(定員に達し次第締切)
対象・建築・インテリアに関心のある方、学生
・インテリア空間の継承や保存に関心のある方
・建築・空間デザインを生業とする実務者・研究者
プログラム15:30- 開会・趣旨説明:玄田悠大(DOCOMOMOJapan/東京大学)
15:35- スペシャルトーク「インテリアデザインにおけるモダンとポストモダンのせめぎ合い」
    飯島直樹(インテリアデザイナー)
16:35- トーク①「DOCOMOMO Japan選定のインテリア作品について」
    鯵坂 徹(DOCOMOMO Japan 代表理事)
17:05- トーク②「インテリアから非建築へ:葉祥栄の光をめぐる旅」
    岩元 真明(九州大学 准教授)
17:35- パネリストによるディスカッション、質疑応答
    モデレーター:大内田史郎(工学院大学 教授)
18:00- 会場で交流会(簡単な飲食物を提供)
主催DOCOMOMO Japan
協力ジェイアール東日本都市開発、日比谷OKUROJI