2026年05月12日

5/30 100年超え!? 歴史的鉄筋コンクリート建築の耐久性|DOCOMOMO Japan 技術委員会主催

【鉄筋コンクリート建築の寿命とは?】

 日本の近代鉄筋コンクリート建築は、「老朽化」を理由にその多くが築後数十年で解体されてきました。時間を経て進むコンクリートの中性化も寿命の一因とされてきました。しかし、鉄筋コンクリート建築の耐久性は本当に数十年なのでしょうか?

 DOCOMOMO Japanでは、これまでコンクリートの寿命についてシンポジウムを開催し、鉄筋コンクリート建築の寿命と中性化それ自体には直接的な関係がなく、雨仕舞をしっかりすれば問題ないことなどについて議論してきました。

 今回のシンポジウムでは、時間を経た鉄筋コンクリート建築の近年の耐久性評価、また材料学の観点からDOCOMOMO事例の研究成果などについてお話を伺います。今、鉄筋コンクリート建築の保存・再生に向けてどのように考えるべきか、登壇者とともに議論していきます。

【プログラム】15:30- 開会・趣旨説明:熊谷亮平(東京理科大学 准教授)
15:40- 講演①「あと百年いける-既存鉄筋コンクリートの耐久性評価について」
    松村秀一氏(神戸芸術工科大学学長)+元木周二氏(日本建築センター参与・既存建築物技術審査部長)
16:35- 講演②「歴史的鉄筋コンクリート建築の材料調査からみた耐久性-「中性化による寿命」から得た知見の展開-」
    今本啓一氏(東京理科大学教授)
17:20- パネリストによるディスカッション、質疑応答
    モデレーター:鰺坂徹(DOCOMOMO Japan 代表)
18:00- 懇親会(飲料と軽いおつまみ等)

【講演概要】

講演① あと百年いける-既存鉄筋コンクリートの耐久性評価について

築後長い年月を経た建物を再生・再利用する際などに、建物の寿命について近年注目されるようになり、鉄筋コンクリートの耐久性を診断する技術が発達してきました。日本建築センターによる残存寿命の近年の診断評価を示しながら、既存鉄筋コンクリート建築は従来考えられていたもの以上に耐久性があることなど、建物寿命に関するいくつかのエピソードをお話します。

講演② 歴史的鉄筋コンクリート建築の材料調査からみた耐久性-「中性化による寿命」から得た知見の展開-

鉄筋への中性化到達がRC造建築物の寿命」の考えは,耐久性の1丁目一番地でした。築後50年超のRC造建築物が相当数を占める中、建築学会材料施工委員会の傘下に既存RC造建築物の耐久性調査に関するワーキンググループが設置され、中性化と鉄筋腐食に関する実態調査が広域的に実施されました。その概要についてご紹介するとともに、そこで得られた知見を沖縄の塩害建築物の保存に展開した事例をご紹介したいと思います。

【略歴】

松村秀一
神戸芸術工科大学学長

1957年兵庫県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。工学博士。1986年より東京大学工学部建築学科講師、助教授、教授、特任教授、2023年より早稲田大学理工総研研究院教授を経て、2024年より現職。主な著書に「これからの建築入門」(2025年)、「新・建築職人論」(2023年)、「建築の明日へ」(2021年)等他多数。

元木周二
日本建築センター参与・既存建築物技術審査部長

1960年徳島県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。1984年旧住宅金融公庫(現独立行政法人住宅金融支援機構)入庫。2018年より日本建築センターに転じ、現在、参与・既存建築物技術審査部長、建築技術研究所主任研究員。

今本啓一
東京理科大学教授

1966年米国カリフォルニア州生まれ。東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。東急建設、足利工業大学准教授を経て、2006年より東京理科大学准教授、2014年より同教授。著書に「 Concrete Permeability and Durability Performance」(2022年)他。

【概要】

日時:2026年5月30日(土)15:00開場 15:30開講

  • 会場:日比谷OKUROJI 2階 イベントスペース
  • (JR有楽町駅 日比谷口 徒歩6分、東京メトロ銀座駅 徒歩6分など)
  • 主催:(一社)DOCOMOMO Japan 技術委員会
  • 協力:ジェイアール東日本都市開発、日比谷OKUROJI
  • 定員:40名

【聴講費】

DOCOMOMO Japan会員(懇親会費込) 2,000円
学生(懇親会費込) 1,500円
一般(懇親会費込) 3,000円
一般で新規会員申込される方(年会費6,000円及び懇親会費込) 8,000円

【お申込み方法】

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