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保存再生学シンポジウム 2016 第2回

2016年11月13日

DOCOMOMO Japan後援イベントのお知らせです。

デ・ヨング氏は、1988年にオランダで設立されたDOCOM OMOの初代事務局長を務め、2014年に世界遺産となったファ ン・ネレ(Van Nelle)工場のコンバージョンの際の改修設計を担当した、 世界的に知られる建築家です。 オリジナルの美しさと空間の特徴を保ったリノベーションは、 国際的にも高く評価されています。また鰺坂氏は、 存続の危機にあったル・コルビュジエの弟子ら(前川國男・ 坂倉準三・吉村順三) が設計した国際文化会館の改修設計を担当し、 耐震性などの課題を克服し見事に再生させた方です。
DOCOMOMO Japan事務局

京都工芸繊維大学大学院建築都市保存再生学コース
保存再生学シンポジウム 2016 第2回
鉄筋コンクリート建造物の保存と活用
-モダニズム建築の保存活用の成果と課題-
日時:2016年11月26日(土)13時30分-
会場:京都工芸繊維大学 60周年記念館 2階 大セミナー室
所在地:京都市左京区松ヶ崎橋上町1( 京都市営地下鉄松ヶ崎駅下車徒歩10分)
定員:90名
入場:無料(申込不要、当日先着順)
主催:京都工芸繊維大学大学院建築学専攻/京都工芸繊維大学KY OTO Design Lab
後援:DOCOMOMO Japan/日本イコモス国内委員会
概要:
 「鉄筋コンクリート建造物」を年間テーマとする2016年度の第 2回となるシンポジウムである。
 鉄筋コンクリート造による建築物の発明から100年以上が経過し 、我が国においても、 鉄筋コンクリート建造物はもはや歴史的存在となりつつある。 しかしながら、 その保存再生のための改修に関する理念や方法については、 まだ十分に議論されているわけではない。 中性化や漏水による劣化、 耐震性能への適応など技術的な問題も多いが、 ヨーロッパで建築保存の理念の中心をなしてきた「 オーセンティシティ(本物性)」 を維持するのが難しいという問題も抱える。
 そんな中、 オランダでは建築史上に燦然と輝くモダニズム建築の傑作ファン・ ネレ(Van Nelle)工場(1928年竣工/Brinkman & Van der Vlugt設計)が、オーセンティシティを維持しながら、 近年オフィスビルにコンバージョンされ活用されている。2014 年には世界文化遺産に登録されるという成果を得た。 また日本では、優れた事例はごくわずかに過ぎないが、 近年では国際文化会館(1952年竣工/前川國男・坂倉準三・ 吉村順三設計)が、解体の危機にあったものの、 耐震性能をクリアしながら美しく改修され活用されている。
 今回のシンポジウムでは、 これらのモダニズム建築の保存活用の改修設計を担当されたお二人 の建築家をお招きし、 それぞれの取り組みの成果を紹介していただき、 合わせてモダニズム建築や鉄筋コンクリート建築物を「 使い続ける」ための課題を考えたい。オランダと日本という異なる 2つの国を比較しながら議論することで、 課題がより明らかになることを期待したい。
プログラム:
13:30 挨拶 田原幸夫(京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab特任教授)
13:40 オランダと日本におけるモダニズム建築の保存活用:笠原一人( 京都工芸繊維大学助教)
14:00 近代建築遺産 何を継承し何を変えるか-概念・材料・実践-:ヴェッセル・デ・ ヨング(Wessel de Jonge/建築家/オランダ・デルフト工科大学教授)【 逐次通訳あり】
15:30 休憩
15:40 日本のモダニズム建築 保存再生の課題-国際文化会館の改修をとおして-:鰺坂 徹氏(建築家/鹿児島大学教授)
16:30 座談会 モダニズム建築の保存活用の課題を探る:ヴェッセル・デ・ ヨング+鰺坂 徹+田原幸夫+笠原一人(司会・進行)【逐次通訳あり】
18:00 講師・参加者による懇親会 @プラザKIT(会費制)
問い合わせ:
国立大学法人 京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab 事務局
info@d-lab.kit.ac.jp/tel: 075 -724 -7282/ww.d-lab.kit.ac.jp
Facebook: KYOTO Design Lab/Twitter: @kyotodesignlab