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旧本野精吾邸(現・木村松本建築設計事務所)一般公開のお知らせ

2020年01月15日

DOCOMOMO Japan 後援イベントのお知らせです。

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DOCOMOMO Japanの理事を務める京都工芸繊維大学の笠原と申します。来る1月19日、京都市北区の旧本野精吾自邸(本野精吾設計/1924年竣工/DOCOMOMO Japan 100選/京都市「京都を彩る建物や庭園」認定)を一般公開いたします。私が理事を務める「住宅遺産トラスト関西」がお手伝いする形で、2019年4月より木村松本建築設計事務所のオフィスとして使われています。それを記念した一般公開です。

 今から95年も前にコンクリートブロックを剥き出しにして用いたほか、様々な形でモダニズムを徹底した住宅です。このような日本モダニズムの先駆的な建物が、古都京都で全国に先駆けて実現したことが驚きです。木村松本建築設計事務所の特別協力のもと、開催いたします。ぜひお越しください。

笠原一人

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旧本野精吾邸(現・木村松本建築設計事務所)一般公開

本野精吾設計/1924年竣工
DOCOMOMO Japan100選
「京都を彩る建物や庭園」認定

 この建物は、京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)教授を務めた建築家・本野精吾(1882—1944)の自邸として、本野によって設計され1924年に竣工したものです。「中村式鉄筋コンクリート建築」という特殊なコンクリートブロック(通称:鎮ブロック)を用いて建てられた、合理性を追求した建築です。
 この構法では従来壁面をモルタルなどで仕上げていましたが、本野邸ではブロックを剥き出しにして用いています。室内では、食堂と居間の間仕切りを除去して機能性を高め、天井高を低くすることで階段の段数を減らし動線を短くしています。竣工当時はブロックの空洞を用いて暖気を建物全体に廻らせようとしたようです。窓の上部や建物の最上部に取り付けられた軒や庇は、日本の風土や気候を考慮したもので、ヨーロッパのモダニズム建築にはない特徴です。実験的な試みを徹底した、日本における最初期のモダニズム建築です。
 2007年にはモダニズム建築の保存に関する国際組織DOCOMOMO Japanより日本を代表するモダニズム建築100選の1つとして選定され、2016年には京都市による「京都を彩る建物や庭園」に認定されるなど、近年その文化財的評価が高まっています。
 今後の継承と活用のために、住宅遺産トラスト関西がコーディネートするかたちで、2019年4月より木村松本建築設計事務所として使われ始めています。今回は、本野邸の新たな活用が始まったことを記念して、一般公開することになりました。多数のご来場をお待ちしております。

公開日:2020年1月19日(日)
公開時間:10:00〜17:00
ギャラリー・トーク:14:00〜15:30
講師:住宅遺産トラスト関西のメンバー
所在地:京都市北区等持院北町58
【立命館大学衣笠キャンパス東門から南へすぐ】
京都市営バス204・205・50・51・52・55系統 衣笠校前バス停下車 西へ徒歩約10分
入場料:一般1,000円/学生500円
(収益は本野邸の修復費用に充当)
申込み:不要

備考:
駐車場はございませんので、お車での来場はお断りいたします。
建物および敷地内での飲食、喫煙は禁止いたします。
2階は事務所として使われていますので、見学できません。
スリッパ(上足)をご持参ください。

主催:一般社団法人住宅遺産トラスト関西
後援:一般社団法人DOCOMOMO Japan/京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab/認定NPO法人古材文化の会
特別協力:木村松本建築設計事務所
問い合わせ:住宅遺産トラスト関西
E-mail : LHD@hhtkansai.jp
一般社団法人DOCOMOMO Japan 事務局

東京都千代田区九段南3丁目8-13丸中ビル7F
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