この度 DOCOMOMO Japan は、神戸港新港第 4 突堤 Q2 上屋（旧神戸港新港第 4 突堤第 20 号上屋）を、日本を代表する価値あるモダニズム建築として選定いたしました（No.266）。これを記念して、選定プレート贈呈式、講演会および見学会を開催いたします。普段は公開されておらず、見学できない建物です。
Q2 上屋（きゅーつーうわや）は、神戸税関本館と同じく大蔵省営繕管財局神戸出張所営繕課の設計によるもので、1932 年に竣工しました。全長 185m の鉄筋コンクリート造による、アール・デコ風のデザインが特徴です。戦前・戦中を通じて、欧米航路を中心とする国際旅客船ターミナルと神戸港駅という鉄道ターミナルを兼ねた施設として使われ、ここから「ボート・トレイン」と呼ばれる京都行きの特急列車が発着していました。
門司には同様の機能を持った旧大連航路上屋（大蔵省営繕管財局設計／1929 年）が現存しますが、中国航路のターミナルでした。横浜にもかつて同様の建物が存在したようですが、現存しません。神戸の Q2 上屋は、日本の国際化や欧米との関係を物語る建物として、極めて重要なものだと言えます。ぜひご参加ください。
日時：2023 年 10 月 8 日（日）13：30（13：00 開場）～16：30
集合場所（贈呈式・講演会会場）：KIITO（デザイン・クリエイティブセンター神戸）301 号室
（神戸市中央区小野浜町 1 税関前／JR 三ノ宮駅・阪急・阪神神戸三宮駅から徒歩 20 分）
見学会会場：神戸新港第 4 突堤 Q2 上屋
（神戸市中央区新港町４／ポートライナー・ポートターミナル駅から徒歩 1 分）
贈呈式登壇： 川中 徹（神戸市港湾局副局長）、渡邉研司（本会代表理事／東海大学教授）
講演・見学案内： 笠原一人（本会前理事／京都工芸繊維大学助教）
定員：40名（要事前申込）
参加費： DOCOMOMO Japan 会員 1,000 円、一般（会員外）1,500 円
スケジュール：13：30～ 贈呈式／13：45～ 講演会／15：00～ 移動／15：20～ 見学会／16：30 終了
申込： 下記 URL（QR コード）からGoogle Formでお申込みください。申込期限は 10 月 7 日正午ですが、定員になり次第締め切ります。申込後 4 日以内にクレジット決済のアドレスをお送りします。
申込フォーム　https://forms.gle/D9SbPAHF3ftHdxPy9
主催：一般社団法人 DOCOMOMO Japan
協力：神戸市港湾局
後援：日本建築学会近畿支部近代建築部会