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registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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- 浜口ミホ(浜口ハウジング設計事務所)
- 白岩工務店
- 日本で女性初の一級建築士資格を取得した浜口ミホ(1915〜1988)設計の独立住宅であり、管見では現存が確認されている唯一の浜口ミホ作品である。1階はピロティの駐車スペース、主階となる2階には居間とダイニングキッチン、3階には寝室を設け、それらを中央の垂直階段で結びつけ、その階段を居間の吹抜において象徴的にデザインしている。また、主階の中心に設けられたダイニングキッチン、勝手口専用の外部階段とその近くに集約された浴室・便所・洗濯場、ステンレス製の流し台の使用などには、浜口の住宅改善に対する工夫が良く現れている。外観は、1階をRC造打放し仕上げのピロティとし、2階から上は木造で竪板張りの外壁に片流れ屋根と、山小屋風のデザインを取り入れている。本作品は、ダイニングキッチンを中心とした平面計画、家事動線の合理化、ステンレス製の流し台の採用など、戦後の住宅改善に取り組んだ浜口の設計思想を反映した平面計画上の特徴が、登山好きの施主の意向を反映した垂直性の強いモダニズムの空間と共存している点において、優れたモダニズム建築の作品と高く評価できる。
- 1966
- 神奈川