drugs online

registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築

  • 288 SPIRAL

    • 槇文彦+槇総合計画事務所(担当:渋谷盛和、福永知義、山本圭介、渡辺英士、澤岡清秀、上原成也、小山内継成)
    • 構造:木村俊彦構造設計事務所、設備:総合設備計画、レストラン設計協力:大野秀敏+アプル総合計画事務所、家具:藤江和子、音響:永田穂建築音響設計事務所、施工:竹中工務店
    • SPIRALは株式会社ワコールが文化の事業化を目指して青山にオープンした複合文化施設で、1980年代に発足したメセナの先駆けである。外観のデザインは純粋幾何学を基本要素とし、正面のファサードは1.35mグリッドを基調に螺旋状の動きを伴いながら、様々な要素で構成されたコラージュ的な手法が採用されており、内部空間も様々な形態を用いた建築要素を駆使して、透明な空間の層を何重にも重ね合わせ、空間の奥行きを演出している。素材としてはアルミパネル、ガラス、金属面を組み合わせて「被膜のような薄い面としてのファサード」を形成し、現代的でシャープな雰囲気を醸し出しているが、これは青山通りに面するファサードを構成する柱を耐震要素として使わず、鉛直荷重のみを支える丸柱とすることにより実現されたものである。それまでの鉄筋コンクリートによる重厚な建築から、金属とガラスで構成されたパネルによる軽量な建築へ移行する転換点の作品であり、その後に大型物件を手掛けることになるターニングポイントになった作品でもあることからも、1980年代における槇の代表作として位置付けられる。
    • 1985
    • 東京都港区