registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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212 鳥取県倉吉市立明倫小学校 (現:円形劇場くらよしフィギュアミュージアム)
- 坂本鹿名夫
- 大林組
- 旧明倫小学校校舎は、1950年代後半に坂本鹿名夫が「計画と構造の完全な一致」を追求して考案した「円形建築」を小学校校舎に適用した最初期の作品であり、現存する最古の建物の一つである。坂本は特に「円形校舎」を実用新案に申請・登録することで、全国に経済的なコンクリート造校舎を普及させ、小学校校舎の近代化を試みた。円形校舎はまた、円形平面と躯体の軽量化による高い耐震性を特徴としている。同校舎は、坂本設計の円形校舎として現存最古かつ高い典型性を備えているという点で文化財的価値が高く、復原可能な工事手法を用いて補強・修復工事が施され、2018年4月に「円形劇場くらよしフィギュアミュージアム」として開館した。
- 1955
- 鳥取