registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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219 関西大学千里山キャンパスにおける村野藤吾建物群
- 村野藤吾
- 竹中工務店
- 1940年代後半から約30年、村野藤吾は関西大学千里山キャンパスに関わり、多くの建物を設計した。村野がこれほど長期にわたって一つの場所に長く関わり続けた事例はそう多くない。千里山キャンパスは土地の買収など不確定要素が多くあり、全体計画を立てづらい状況であったが、整合性あるキャンパスに取りまとめた所に村野藤吾の手腕と努力が感じられる。地形の面でも、高低差があり、起伏に富んでいた。これら難しい条件をいかしながら、特色あるキャンパスが生み出された。千里山キャンパスは、地域・風土へ配慮し、それをデザインの手がかりや特徴へと昇華させ、長い時間をかけて、環境形成を図った事例と言える。
- 1949-1980
- 大阪