drugs online
registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
-
- アントニン・レーモンド
- 竹中工務店・旗手組
- 1997年に登録有形文化財に登録はされているが、2020年以降に発見された大量の図面・資料群により、レーモンド設計部分の詳細がより明らかとなった。つまり、前川國男がレーモンド事務所で初めて担当した案件である第1、2期と施主からの信頼を得たのちに設計した第3期との間にデザインの変化を有しつつ、一体感を持った建物群が同一敷地内に現存する希少価値、鉄筋コンクリートを使用した技術的な革新性、風土と大規模な土地形状を理解した上で建物群を設計した環境形成の観点、第3期をはじめとする建物が有する審美性といった要素が確認でき、当時の社会状況理解にも資する同建物は、総じて本選定に値する。 運営母体である聖母女学院は2023年に創立100周年を迎える。本建物群が現存しリビングヘリテージとして生き生きとした姿を有し続けているのは、現在に至るまで、大切に継承してきた学校関係者や学生たちの存在があったからに他ならない。最後にそのことを書き留めたい。
- 第1、2期1932年、第3期1938年
- 大阪