registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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256 白石駅本屋
- 日本国有鉄道仙台鉄道管理局
- 仙建工業
- 1887年に開業した東北本線・白石駅の二代目の駅舎である。建設当時の駅舎は鉄骨造1階建てで、駅舎の中央に待合室が配置されており、待合室のホーム側(東側)に乗車用の改札口、待合室を介して北側に駅事務室、南側に降車用の集札口と旅客便所がそれぞれ設けられ、乗降分離の平面構成となっていた。駅前広場に面して横長に建つ駅舎の全体は端正なプロポーションで整えられていて、外壁面に表れている細い黒い鉄骨がファサードにリズムを創り出し、待合室と事務室の境界の部位に張られた大谷石がアクセントになっているほか、建設当時から残存する駅名標も特徴的である。合理的な平面構成や立面の美しさが評価されて第5回(1960年度)の「鉄道建築協会賞」で入選を受賞しており、2002年には「東北の駅百選」にも選定されている。
- 選定プレート贈呈済
- 1959
- 宮城県白石市