registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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175 星製薬商業学校 (現 星薬科大学本館)
- アントニン・レーモンド
- 清水組
- 我が国におけるモダンムーヴメントの礎を築いたアントニン・レーモンドの初期作品であり、F.L.ライトやチェコキュビズムからの強い影響を受けた当時の様子が伺われる貴重な作品である。一つの建物に複合した機能を納めた計画や初期の鉄筋コンクリート造の技術を用いて、複雑なプログラムを立体的構成として巧みにまとめていることからレーモンドの設計の力量を知ることができる。レーモンドは、この時期の仕事をきっかけにモダニズムのデザインで大規模な作品を展開させていき、我が国における近代建築を発展させていくことになった。また、近代建築の要素であるスロープの大胆なデザインは建築史的その先進性が評価できる。さらに、この建物は、震災を経験し、戦災を免れながら、現在でも良好な状態で維持している点においても評価する事ができる。
- 1924年
- 東京