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registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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- 瀧光夫/愛知県/東海設計
- 清水建設
- 愛知県緑化センターは、愛知県政100年記念事業の一環で、県民の緑化技術学習の場となる、従来にない新しい複合施設として建設されたもの。山裾に広がる総面積48.2haにおよぶ緑地公園と一体化するように立地している。京都大学農学部助教授だった中村一が基本構想策定を担当し、本館とその周辺環境、苗の広場管理棟とその周辺の広場、日本庭園のあずまやなどの設計を瀧光夫(1936-2016)が担当した。同センターの中心施設となる本館は、展示室、講堂、食堂などが入る低層部の上に、休憩室や廊下を収めるガラス窓で覆われた黒い鉄骨のフレームが載せられるという構成を取る。建物中央にある「グリーンホール」では、ガラス天井を通して自然光が降り注ぎ、大小の樹木が植えられた植物園の温室のような空間となっている。モダニズムの言語を用いた明快な建物の輪郭と、それが周辺のランドスケープや数多くの樹木と渾然一体となるようにデザインされていることに大きな特徴がある。瀧が設計した部分は、いずれもオリジナルの姿を非常によく留めている。
- 1975
- 愛知