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registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築

  • 279 川崎市河原町高層住宅団地(現:河原町団地)

    • 大谷研究室(大谷幸夫)
    • 大成建設
    • 川崎市幸区にある140,199㎡の工場跡地を対象に、神奈川県および川崎市の共同による公営住宅建設を中心にした再開発が行われた。計画の立案は大谷研究室(大谷幸夫)による。設計条件として最大の住戸数と日照の確保、大きな空地を持つことが求められた。大谷はその回答として南北軸の全体配置と「逆Y型住棟形体」を提案した。なお、県営、市営、住宅供給公社が事業主体になり、すべて大谷の設計で13棟が建設されたが、「逆Y型住棟形体」を採用したのは県営部分のみである。「逆Y型住棟形体」は14階建てのツインコリダー型の合掌形住棟でその底部5層は雛壇状に八の字に広げられ、生じた台形断面吹抜の地上部に30m×50mの半外部広場が設けられている。東西面日照とプライバシーを確保するため、「逆Y型住棟形体」(県営4、6、8号棟)と高さの異なる9階建てのツインコリダー型ブロック棟(県営5、7、9号棟)が千鳥状に十分な隣棟間隔をとって南北軸に配置された。建設は1970(昭和45)年から1975(昭和50)年にかけて行われ、3,591戸の住戸とともに小学校、保育園、集会施設、住棟内店舗が設置された。
    • 1972~1975
    • 神奈川