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registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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- 坂倉準三建築研究所
- 大林組
- 岐阜市民会館は、岐阜駅から長良川に向かって北へ伸びる金華橋通り沿いの角地に建つ。敷地は旧岐阜市公会堂跡地で、メディアコスモス、岐阜市役所、旧岐阜県庁舎などの公共的な施設が集積したエリア内にある。全体構成は、二面接道した道路に沿うL字型の低層部と、その後方に配された円筒形大ホールのボリュームによる。低層部の1階はピロティとガラススクリーンで構成され、建築と都市との連続性を視覚的、動線的に繋ぐ。大ホールは1500名を収容し、特徴ある円形平面がステージと観客席に一体感をもたらし、他に類を見ない劇場空間となっている。ホール外壁は多様な色あいをもった大佛タイルが張られ、仕上げとしても低層部(コンクリートパネル)と強いコントラストをもつ。低層部と大ホールとの間には立体トラスの屋根がかかり、自然光注ぐロビーとなっている。これは、建築内部に市民のための広場を包括しているとみることができる。低層部と大ホールの巧みな構成によって、市民のための空間を生み出した建築であるといえる。第9回(1968年)BCS賞。
- 1967
- 岐阜県岐阜市