registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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220 垂水町役場庁舎(現・垂水市役所庁舎)
- 衛藤右三郎
- 大迫土建工業株式会社
- 衞藤右三郎は、600件以上の建築にかかわった戦後の鹿児島を代表する建築家である。垂水市役所庁舎は、その建築家衞藤右三郎の設計思想を象徴する代表作の一つであり、現在残る衞藤右三郎の作品の中でも、幾度かの増改築がなされてはいるものの、前面のファサードや塔状の望楼は竣工時の姿をよく保っている。床上の換気口や当初の金属ルーバー等々、鹿児島の風土に適した環境建築としての特徴を備え、鹿児島へモダンムーブメントをいち早く具体的に伝えた建築である。竣工後60年を経過し、垂水市のランドマークとして親しまれ、他方、地方の建築家による地方のモダンムーブメント建築として高く評価される建築である。
- 1956
- 鹿児島