registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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184 加藤学園初等学校 (現 加藤学園暁秀初等学校)
- 槇総合計画事務所(槇文彦)
- 鉄建建設
- オープンスペース教育の最先端の現場である加藤学園初等学校は、日本において約 3000 以上に一般化したオープンスペースの教室をもった学校をつくるきっかけとなった、歴史的、社会的に重要なモニュメントである。加藤理事長の掲げる「かべの無い学校」に、設計者の槇文彦氏は中央の多目的ホールを囲むように 16m 角の教室を配す建築計画・設計において応えた。音楽室前の楽器やトイレに駆け込む子どものシルエットなど、具体的でユニークなスーパーグラフィックや色彩等は、室内の自然光の美しさ、子供スケールの実現と共に、学校空間の可能性を生き生きと示し続けている。 加藤学園初等学校は現在まで、耐震改修や設備の改修などが行われているが、その意匠性、空間を損なうことなく建築の基本的思想と空間が 40 年以上に渡って維持されている。現在でも、竣工当時の状態を残している。
- 1972年
- 静岡