registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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180 八幡市民会館
- 村野・森建築事務所(村野藤吾)
- 清水建設株式会社
- 都市計画的な景観に配慮したデザインと先進性のあるデザインの双方が高水準でまとめられてい る。外観は、僅かに傾斜した壁面と直線で、今でも斬新な印象を受けてしまう。また、改修の状況は不明だが、劇場内部の2階客席下の天井仕上げは斬新なレザーで構成されており、木質系の仕上げと共に、外部の直線的なデザインとは対照的なデザインがとなっている。一方、吹抜の大階段や外観は、村野藤吾の戦前モダンムーブメント作品にみられた装飾の少ないデザインが展開されている。八幡市民会館は、強固で不屈な鉄のイメージを昇華した直線と面で構成された斬新なデザインであり、未来に継承されるべき貴重な作品と評価される。
- 1958年
- 福岡