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registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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佐治村豪雪山村開発総合センタープラザ佐治 (現:鳥取市佐治町総合支所)
- 安田臣建築設計事務所
- 熊谷組
- 佐治村豪雪山村開発総合センター プラザ佐治は 1971 年竣工の役場とコミュニティセンター機能をもった複 合施設である。設計は安田臣建築設計事務所、施工は熊谷組広島支店による。不利な建築条件に由来す る分棟形式と、敷地造成を最小限に抑えるために生まれた「く」の字型平面による計画は、センター棟と役場 棟のふたつの建築で囲まれた中庭を生み出した。これは、村民が自然に集える場所を建築の中心に据えた 都市型施設で、加えて、村民と行政とが共存しながらそれぞれ独立した活動えることからも、本建築は安田が 目指す山村における新しい社会性を示したものとして理解することができる。また、2 棟の外観意匠において は、周囲の山や佐治谷の地形と呼応したような造形、民家のスケール感を意識して柱で分割された壁面、佐 治石の採用などから固有の地域性を強く意識したものだと捉えることができる。以上のことから、プラザ佐治は 山村地域におけるモダン・ムーブメントの展開形として重要な建築であり、高く評価することができる。
- 1971
- 鳥取