registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
-
169 今治市庁舎・公会堂・市民会館
- 丹下健三
- 大林組
- 日本の庁舎建築は高度成長期以降、増床や建替がおこなわれてきたが、この今治市庁舎のように、一人の建築家により建てられてきたのは希有の事例であり、広場と建築が美しく調和している。また、一連の丹下のモダンムーブメントの建築群の中でも、鉄筋コンクリート構造の技術を美しく形態に表現するとともに、当時の社会情勢を反映した記念碑的な建築で、非常に重要である。市庁舎や市民会館等として使い続けられている事例が日本では少ないが、海外ではホールの改修はあたりまえであり、18 世紀の市庁舎が使われている事例も多い。今後も、リビングヘリテージとして使い続けられていくことが期待される。
- 1958年(今治市庁舎・公会堂) 1965年(市民会館)
- 愛媛