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registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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京都帝国大学阿蘇火山研究所 (現・京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設 火山研究センター)
- 永瀬狂三(京大技術課)
- 森本組
- 厳しい条件下に立地しながら、阿蘇山を象った意匠をちりばめた設計を行った竣工当時の想いのまま、京都大学火山研究センターが高い誇りと深い愛着をもって使い続けてきた建物であり、往時の姿が十分に保たれている。 2016年に発生した熊本地震本震で相当の損傷を受け「解体やむなし」と見られていたところ、火山研究センター及び京都大学の強い意向により修復活用の方針に舵が切られたことも特筆すべきことであり、被災地に希望を与える存在にもなっている。 歴々の不断の努力が重ねられた末90年間維持されてきた建物が、地震による損傷を修復し、さらに将来にわたって現役の大学の研究所として使用され続けることになった稀少なケースであり、日本におけるモダン・ムーブメントの黎明期の建築と時代背景を伝える作品であるばかりでなく、築後87年を経て震度5弱(前震)、震度6弱(本震)の二度の地震に耐えた事実をもって、当時の日本の建築水準の高さを体現する、唯一無二の建物である。
- 選定プレート贈呈済
- 1928
- 熊本県