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registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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- 日本設計事務所
- 鹿島建設
- 新宿駅西にあった淀橋浄水場跡地を利用した新宿副都心計画は、東京の一極集中を解消するために構想された超高層街区である。新宿新都心開発協議会(略称SKK)によるマスタープランは、ル・コルビュジエの「輝ける都市」が意識されたという。そこに最初に建設されたのが京王プラザホテルで、設立されたばかりの日本設計事務所(現・日本設計)が設計を担当した。日本の大型ホテルの先駆的存在であり、雁行する平面形状とプレキャストコンクリートのカーテンウオールで構成された薄い外観は、例のない個性的なプロポーションと柔らかな表情を持ち、現在まで西新宿のランドマークとして親しまれている。そして低層部の空間構成とランドスケープは、周辺の環境形成に寄与しており、後発の計画に影響を与えている。多数のデザイナーが参画したインテリアデザイン(統括・剣持勇)は、当時の日本のモダン・デザインの質の高さを示すものである。なお、現在は全館リニューアルされているが、オリジナルのインテリアは、インペリアルスイートルームとして残されている。京王プラザホテルは、当時最新の技術とコンセプトが高いレベルで結実した建築であると評価できる。
- 1971
- 東京都新宿区