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registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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- 大髙建築設計事務所(大髙正人・担当 安藤敏郎)
- 大林組
- 大髙は 1970 年頃から日本の風土に根ざしたオリジナルを見つけだす実践へ傾倒した。当建物は大高の故郷・三春で実践した地域コミュニティの核となる大屋根を持つ作品である。作品群の中では規模は小さいが、明解な構造システムと、それによるインテリア空間が合理的にまとめられている。また、大屋根のアルミ押出型材による瓦棒葺き、打ち込みレンガタイルの他、インテリアの赤い壁、コンクリート小叩き仕上げ、ルーバーなど大髙が好んで使っていた材料や モチーフを見ることができる。当初は森の中の体育館を実現するため、公園内の配置計画からかかわることを望んでいたが叶わず、また、竣工時は周囲の植栽も整備されていなかったため、自ら設計した建物ながら良いイメージをもっていなかった (LIXILeye no.19 p.11) と聞くが、40 年を超える月日を重ねたことで、大きく育った周辺の樹木と一体となった景観や、地域住民の生活の一部となった現在の町民体育館の姿が、大髙が求めていたもの実践の結果であるといえる。
- 1978
- 福島