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  • 258 佐賀県立図書館

    • 内田祥哉+第一工房(高橋靗一)
    • 松尾組(現:松尾建設)
    • 佐賀県立図書館は1962年、佐賀県立佐賀城公園の一画に、内田祥哉(東京大学助教授)と高橋靗一(第一工房/武蔵工業大学教授)を設計者として招いて建てられた、鉄筋コンクリート造2階建の公立図書館である。壁や床に佐賀県の特産である有田焼のタイルが多用されているほか、外部と内部の仕上げを同じにすることにより目前の公園とも繋げ、県民が入りやすいよう工夫されている。竣工時に千葉大学がデザインしたインテリアはほぼ失われているが、一部用途が変更された部屋以外は竣工当時の意匠が十二分に残っており、戦後の公立図書館のあり方を模索していた時代の雰囲気を色濃く漂わせている。同設計者による佐賀県立博物館(1971・DOCOMOMO)ほどインパクトのある意匠ではないが、地域の実情を理解・熟考した上で当時の最先端の資材を用いてデザインされ、竣工から60年が経つ今なお、書庫不足に悩まされながらも佐賀県の尽力により県立図書館として使われ続けている。
    • 選定プレート贈呈済
    • 1962
    • 佐賀県佐賀市