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registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築
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- 設計事務所ゲンプラン(満野久、中村善亮、日比野攻)
- 藤田組(現:フジタ)
- 稲沢市は1955年の1町3村合併を経て1958年に市となった。このため各所の旧役場に分散していた市役所機能を集約する施設として,1970年に竣工した。SRC造地上4階地下1階建てで,大屋根と外周柱による明快な形態が,広大な平野に力強いシルエットを描く。平面形は6×6=36本の大柱を基本グリッドとし,各柱間はさらに小梁や格子梁によるサブグリッドとする。これにより,大屋根の下で各階の自由なプランニングを可能とする。中央やや北東寄りに3層吹抜の大空間を配し,1階は市民ホールと名付けた行政窓口広場,2階に回廊を設け,東側には2層の書庫を置きその壁面を荒々しい岩壁のごとき意匠とする。また,窯変陶ブロックを多用した壁や回廊手摺,建築的に組み込まれた吸排気ダクトなども特筆すべき意匠である。西面南側にシリンダーを配し,1・2階は吹抜の食堂,3階を議場とする。他の部分も各層で性格を分け,1階は広く市民に開放し,2階は各課事務室,3階は議会関係諸室とする。また,光庭や屋上庭園を配置して採光通風や職員・議員の厚生に考慮する。3階では議長室や各委員会室が明確な箱型のマッスとして大屋根の下に突き出す。第3回中部建築賞受賞。
- 選定プレート贈呈済
- 1970
- 愛知県稲沢市