2009年11月30日、DOCOMOMO Japanから兼松幹事長が持参して、市長、市議会議長、教育長に「函館市立弥生小学校」保存・活用要望書の提出をしました。
この小学校は、明治15年(1882)に創設され、石川啄木が教鞭をとり久生十蘭や亀井勝一郎が学んだ学校で、函館大火で消失後昭和13年(1938)に 函館市の技師であった小南武一の設計によってRC造で建てられたもので、復興小学校と呼ばれるようになってから71年を経ました。
港を望む元町の傾斜地を防災にも配慮して巧みにつかい、モダニズムの理念にも沿ったシンプルな意匠でまちの景観に寄与し、「函館市景観形成指定建築物」に指定されております。
函館市では、この地区の小学校の統廃合により一部分を保存しながらも新築することとし、既に体育館などこの校舎の一部の解体が始まりましたが、教室棟の解 体は来春に予定されており、外壁だけではなく内部を保存し・新しい機能を加えての活用を再検討されるよう提出したものです。