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DOCOMOMOJapan会報33号 特集「交通と建築」刊行

2023年04月01日

平素は本会活動に御理解、御協力いただきありがとうございます。
会員の皆様全員へ会報33号を郵送完了いたしました。
本号の特集は「交通と建築」です。まだ届いていない会員の方がおられましたら至急事務局へご連絡ください。
なお、34号刊行前までは新入会員の方にもお送りしています。
【会報33号「交通と建築」】
昨年は日本の鉄道開業 150 周年ということで、鉄道業界では多くの関連行事が行われるなど大変な盛り上がりを見せました。普段は車輛と線路が意識される鉄道ですが、2019 年に発見された高輪築堤は近代化遺産としての鉄道施設に注目が集まる契機になりました。一方でDOCOMOMO 選定建築物の中でも、御堂筋線、兵庫駅、そして最近は新大阪駅、白石駅など鉄道施設が選ばれています。これらは辰野金吾による東京駅丸の内駅舎のようなモニュメンタリティはないですが、鉄道技術者達によって考えつくされたデザイン性と機能性を兼ね備えたモダン・ムーブメントの建築となっています。さらに新宿駅西口広場にも鉄道とバス、自動車、都市を結ぶ交通施設として同様なことがいえると思います。現状では選定されていませんが、今後は道路施設や空港施設、港湾施設にも選定が広がる可能性もあります。そこで今号ではテーマを「交通と建築」とし、交通にかかわる建築の興味深い世界を御紹介いたします。また昨年は例年になく、多くの選定プレート贈呈式や見学会が実施できました。今号ではそのなかから稲沢市庁舎、福井神社、佐賀県立図書館でのイベント報告をお届けします。
【目次】
・戦後鉄道建築の白眉 ● 小野田滋
・「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」としての駅舎 ● 大内田史郎
・坂倉準三と交通ターミナル ● 萬代恭博
・東京航空港・本館事務所 ● 勝原基貴
・駅舎のモダニズム ● 笠原一人
・「原広司 建築に何が可能か」展の報告 ● 小林克弘
・稲沢市庁舎選定プレート贈呈式および見学会開催報告 ● 加藤雅久
・福井神社建築群8棟選定プレート贈呈式・見学会・記念シンポジウム報告 ● 市川秀和
・佐賀県立図書館の DOCOMOMO 選定について ● 西本志織
・会員短信・会員写真展
・ドコモモ・ジャパンの活動 2022 年4 月~ 9 月
・新刊書籍案内 ● 関口奈央子